公認会計士試験論文式受験生向けアドバイス 初期
どうもこんにちは!!
当ブログ管理人Mなりです。
会計士試験の論文の勉強に関するアドバイスを自らの失敗談を踏まえて述べてみたいと思います。
今回は特に科目間の優先度に焦点を絞ったアドバイスをします。
①論文式勉強初期と②後期(次回)に分けて述べてみたいと思います。
論文式勉強初期
優先度
①会計学計算
②経営学計算
③企業法
④租税計算
⑤会計学理論
⑥監査論
⑦経営学、租税理論
1.会計学計算
まず優先するべきなのは、短答科目である財務会計、管理会計の計算問題です。
会計学計算(理論も)は実力がそのまま成績に反映されるため、『裏切られない科目』と言われます。
また論文試験満点の700点のうち120点から140点くらいを占めることからも優先度を高くするべきでしょう。
具体的な勉強方法としては、論文試験の会計学計算は、短答試験の範囲より狭い一方深く問われるので、短答試験の計算の記憶が残っている論文勉強初期にその範囲の知識や解法のメンテナンスを続けましょう。電卓をたたいて勉強するのもいいですが、慣れたら頭の中で全解法と論点を頭の中でイメージするのも良いでしょう。
特に重要なのは連結、企業結合、C/F、税効果会計、標準原価計算なのでこの範囲は毎日触れましょう。
短答試験を突破できる計算力があれば、あとは微細な+αを付け加えることで合格ラインに十分に達します。
この日々の継続によって長い目で見れば楽をすることができます。
なぜなら、計算科目の勉強をおろそかにして、忘れたころに会計学の計算を1から勉強するのはあまりに非効率だからです。
まあそれを受験生時代にしたのが私なのですが。。
他の受験生に私と同じ轍を踏んでほしくないので、論文式の勉強をする方は注意をしてほしいです。
2. 経営学計算
同じく経営学の計算問題も重要度が高いです。
①の管理会計計算に通じるものが多いので、早めになれることで後々の勉強時間を減らすことができます。
経営学計算は、比較的簡単なので、完答してもそれほどの差は生まれませんが、できないと偏差点に大差がついてしまいます。
毎日とはいいませんが、論文式勉強の初期はなるべく触れるようにしましょう。
これに対して経営学の理論は、論文の勉強初期では最も優先度が低いですが、計算問題に関する経営学の単語などは覚えられたら覚えておきましょう。
3,企業法
この次に優先すべきは企業法です。
企業法は論文科目の中で最も短答試験の勉強が通じない科目なので、慣れるまではかなりの場数が必要です。
まずは典型論点とそれに対する通説を簡単に覚え、それをシンプルに論じる練習をしましょう。
私も慣れるのに答練3回くらいを要しました。
4.租税法計算
そして次は租税法の計算の勉強です。
私は受験生時代は初期はかなり租税法の計算に力を入れてしまったのですが、これはあまりおすすめしません。
なぜならあまりに最初に詰め込みすぎると、飽きてしまい最終的に枝葉の論点にばかり目が行くからです。
最初のほうは、租税法の成績は良かったのですが、上記の勉強の末路は、後半の失速と本番の芳しくない出来でした。
租税法は、前半に大まかな計算方法をつかみ、あとは基礎的かつ重要論点を高速回転させれば後半にいくらでも伸びます。
私の周りにいた他の賢い受験生たちもおそらくこの方法で後半にどんどん租税法の成績を伸ばしていました。
5.会計学理論
この次は、会計学の理論です。
会計学の理論問題は満点700点中160点くらいを占める重要科目ですが、論文式勉強の前半は計算科目を優先すべきなので、最初はそこまで時間をかけるべきではありません。
この科目は、いきなり突然できるといった感覚はなく、継続することでじわじわ伸びてきます。
そのため計算に早くになれたら勉強量を増やすのも良いでしょう。
6,監査論
次は監査論です。
この科目は、最も勉強方法の巧拙が結果に如実に表れる科目なので優先度は一概に言えませんが、勉強方法が優れていれば優先度は短答科目の中で一番低いです。
ちなみに私は監査論は大の苦手なので、ろくなアドバイスはできません。
7租税理論、経営学理論
租税理論は計算が定着してからではないと、何を言っているのかわからないので、論文勉強初期には時間をかけるべきではありません。
軽く参考法令集を眺めるくらいでよいでしょう。
そして経営学理論は、いつでもできますし、追い込みも効くので、この時期には最も優先度が低いです。
これはあくまで参考なので、一先駆者の意見として軽く頭の片隅に置いといてください。
次回『論文式勉強後期』の科目優先度を述べます。
ではまた。